教育訓練給付金(1) 申請してみようと思い立つ

 ちょうど三年前の今頃、まったくの他業種から未経験で今の仕事に就いた。今は特別養護老人ホームで介護職をしている。介護職は国家資格としては「介護福祉士」という名称独占の資格があるが、現実には圧倒的な人手不足を反映して無資格無経験でも入職できる職場が多いようだ。私は、まったく未経験で要介護高齢者の身体介護をするというのはちょっとハードルが高いと思い、「介護職員初任者研修」という研修を受けて修了証をもって就職活動をした。ハローワークで紹介受ける→すぐ面接→すぐ採用という感じだった。

 

 うつ治療中だったので、週3回のパート勤務にした(職場には面接時には言ってない。調子がよくなったらフルタイムかなと思っていたが、ちょっと私にはフルタイム勤務は無理そうだ)。当初から、三年続いたら「介護福祉士」を受験しようと思っていた。若干資格手当はつくようだし。転職するときも有利になるだろうし。何より、うつでも何かしら成し遂げられた証明のようなものが欲しかった。三年経ったし、来年1月に受験できそうかも?といったところなのだが、改めて受験資格を確認してみる。

 専門校卒業者でない場合、実務ベースで受験資格をクリアしなくてはならない。「従業経験3年かつ540時間以上」+「実務者研修修了」が受験資格となる。「3年」はクリアだが「540時間以上」はどうかな。週3日勤務なので見込み受験になるかも。まあそちらはちょっと調べるとして、「実務者研修」は受けておかねばならない。数か月かかるので申し込まなければならない。そして金がかかる。調べてみると、雇用保険に加入して一定程度経過していれば、ハローワークの「教育訓練給付金」制度が受けられるらしいとわかる。

 これは「申請してみよう」と思い立つ。一つはもちろん費用を抑えるため。そしてもう一つは、「公的手続きを行う」という、人間が生きていくうえで必要なタスクをやってみるという挑戦?である。うつでもできるのか。ADHDでもできるのか。みたいな。

 しかし、本当に、国の制度の説明というのは、市民に理解されるのをかたくなに拒むかのような文面なのはなぜなのだろうと、ハローワークのネット情報を読みながらイライラしてきてしまう。で、直でハローワークに行って話を聞くことにした。が、ハローワークの建物の作りも人の気軽な相談を拒むかのようなのはなんで。いったいどこの何という窓口に行けばいいのやら分からないし総合窓口の場所すら分からん。壁に平面地図での図示、専門用語の並んだ説明。これが分かる人はかなり能力高くてそもそもハローワークに出入りしないんじゃないだろうかと思うぞ。。。とりあえず挙動不審になりながらここかな?って窓口にあたりを付け、そこのポストみたいなところに相談申込書を投げ入れて待つ。

 名前を呼ばれて、挙動不審にえっと、あの、とたどたどしく思ってることを話したら、窓口の人はそれはそれは親切に教えてくれて涙が出そうになりました(窓口は合ってたようだ)。。。人は宝なり。以下、私の頭で理解したこと。

  • (ササっと調べてくれて)教育訓練給付金を受ける資格は満たしていますねー(よかった)。
  • 教育訓練給付金」には三種類あってそれぞれ申し込み方法や給付率が違う(う、面倒)。
  • どれが使えるかは訓練を実施する事業所で聞いてみて。ただし、一度受けると次受けたい時まで一定期間必要になるので、なるべくお高いほうの訓練に使ったほうがいいですよー(事業所に聞く、というタスクが発生。。。)。
  • ただの「一般教育訓練給付金」であれば訓練を先に始めちゃってから申し込みでも大丈夫だけど、他はちょっと面倒です。例えば「特定一般教育訓練」「専門実践教育訓練」の場合、受講開始日の一か月前までに、「資格確認票」(ハローワーク配布)と「ジョブ・カード」(訓練前キャリアコンサルティングで発行)を提出する必要がある。コンサルティングは委託先に予約してねー(えぇ、予約というタスク発生。面倒。。。)
  • とにかくジョブ・カードもらって、あと本人確認書類、マイナンバー確認書類、写真、通帳かキャッシュカードもってまた来てくれればそこで申請になります。それから講座に申し込んでねー。

 ということで、パンフをもらって帰ってきて、受けようと思っている講座の事業所にメールでどの給付金が使えるか問い合わせ中←イマココ

 返事が来たらキャリアコンサルティング予約、となります。

 完遂できますように。。。