WAIS-Ⅳ知能検査&精神科受診記録

 先週の精神科主治医診察と、ADHDかもってことでお願いした検査について、以下記録と感想。

WAIS‐Ⅳ知能検査を受ける

 前々回の受診でADHD疑いが浮上し、前回の受診で学齢期の通信簿を持っていったら「あるある」な内容だったらしく、「詳しい検査をしなくても処方できる薬はあるから、試してみる?」と主治医から提案されたのだが、私はこの際なので検査を希望し予約していた。で、検査日当日。事前にカウンセリング担当の心理士とは違う心理士が検査を担当すると知らされていたので、初めて会う心理士さんとあいさつもそこそこに検査開始。特に主治医からは検査内容の詳しい話は聞いていなかったが、出てきた検査キットには「WAIS‐Ⅳ」と書いてあった。知能検査ですね。

 


 言葉の問題、積木やパズルの問題、数の復唱、算数の文章題を聞いて答える、記号や符号の間違い探し的なもの、などの問題を次々繰り出されて一時間ちょっとの検査時間が終わった頃には脳みそが超疲れているのが分かる。そのあと主治医の診察だったが疲れすぎていておそらく半分ぐらいしか聞き取れてなかったと思う。
 以下、検査を受けてみての自分なりの感想。積み木とかパズルとか、同じものや間違い探し的なものはたぶんできてる。つまり、何かモデルや見本があって、その通りのものを見つけたり選び出したりはできる。ただし、心理士さんは時間を計っていたけれど、スピードが早いか遅いかは自分では何とも分からない。あと、次ページに行くときに、「あ、今の間違ってたわ、こっちじゃなくてあっちだった。」と脳内でつぶやくことが数回あった。おっちょこちょい的な。
 図形の並びから空白部の図形を選ぶみたいなものはあまりできなかった感触。推理は苦手かな。言葉の問題は類似性とか意味とか答えるのだが、言い換え語彙力みたいなのがないかなーという実感。あと、意味を答える問題の最後の方は、おそらく日本国民の内数パーセントしか知らないだろう言葉が出てきていたので、「知りません。見たことも聞いたこともない」と答えてしまった。
 で、あ、私はこれが超絶苦手なんだわ、と検査受けながらわかってしまったのが、耳で聞いて答えるやつ。数字の暗唱、5つぐらいまでなら答えられたかなぁ。言われた数字を反対から言う奴は順番に言うよりもつらい。個数自体不足して答えたのもあったし。心理士さんが「?終わりですか??」って言われたので、「え?足りなかったです?」ってやり取りもあり。。。最後のほうは「あーもう無理です」とか言ってた。で、算数の文章題。〇〇さんはミカンを□個持っていて~残りは何個?みたいなやつですが。ごく最初の簡単なものは答えられましたけれども、途中からもう無理。最後の問題は心理士さんが問題を読み上げる途中で「ああ、もうダメです。見失いました」って答えてた。暗算も苦手なのでなおさらここら辺はできなかったなあ(繰り下がりの引き算が超絶苦手。割り算も苦手。あと足し算でも二桁+二桁ぐらいになるとダメ。もちろん掛け算は九九以上は暗算無理。だから普段は筆算するか計算機つかうしかない)
 もともと耳で聞いて覚えておくのが苦手という自覚はあって。もちろん忘れないようにメモすることもあるのだけれど、「聞きながらメモ」ができない。だから、講演とか人の話を聞きながら内容をメモる、ノートにまとめる、これはできない。昔事務やってた時の会議録は、ほぼ内容を理解せず言葉だけその場でPCに打ち込む「逐語記録」しかできなかった。で、あとで時間をかけてその逐語記録を再構築して分かりやすい議事録を作るっていう。それから電話しながらメモもできない。だから、電話はたいてい、聞いて、「ちょっとお待ちください」って言って覚えてる言葉をササっとメモり、「復唱します」って言って間違えないか確認している。
 で、ああそうかと腑に落ちたのは、私は前職は管理的な事務職をやっていて、会議の議題出しとか運営とかをしていたのだが、会議をまわしたあと、それがたった二時間ぐらいだとしても、本当に毎回疲労困憊してしまい、下手すると次の日一日寝床から起き上がれないくらいになっていたんだけれども、これは耳で聞いた情報の処理が苦手だからとてつもなく脳に負荷がかかってたからなんだな、ということ。まあ、会議回せてませんでしたけれども。話が脱線しても脱線に気づかないし、修正しないし、あとで議事録作る段階で、議題に対する結論がない。。。みたいなことは多々あったことよ。

主治医の診察を受ける

 主治医「検査どうでしたか~?」。私「つ、つかれました。。。」。主治医「(笑)」。って感じで始まった診察。検査結果については、以前の話だといつもカウンセリングしている心理士さんから解説してもらうってことだったのだが、主治医と心理士さんと相談した結果、検査した先生から結果も聞くのがいいだろうとなった、とのことだった。理由は聞かなかったけれども、カウンセリングの心理士さんとは付き合いが長いので、恐らく検査結果の説明にこれまでの関係性が関わってきてしまって若干客観性に欠けるようになるってことなのかな?この検査って、検査者と被検査者の関係性によって検査結果が変わるんじゃないか?って、実は検査しながらちらっと思っていた。答えるスピードとか、選択する語彙とか違ってきそう。あと、性別や年齢差なんかでも変わるかも?今度のカウンセリングで聞いてみようかな。
 次に薬について。ADHDの薬に変えることを前提に、前回から今回にかけて、自分で今までの抗うつ薬を半分に減らすよう指示を受けていたのだが、結果うまくいきませんでしたと報告。減薬した数日後に情緒不安定になり仕事中に泣くようになってしまい、いろいろ頑張ったけど4分の1までしか減らせませんでしたー、結構つらいので余ってた安定剤も飲んじゃいましたーと報告。主治医「そっかー、今の薬の効果がどうかなと思ったんだけど、やっぱりあなたは抗うつ薬は飲んでたほうがいいのかもね。」ということで。微妙にミリ数を調整して剤形が変更になった。眠剤については、いつも通りの報告で、「飲まなくても寝付けるようになりましたけど、すぐに目が覚めたり早く目が覚めたりするので、飲んでたほうが楽です」。「じゃ、眠剤はそのままで」。
 あとは、泣くようになったのは薬のせいかもしれないし、最近仕事で感染予防や人員不足で臨機応変さが求められ、毎日毎時間の細かい判断が必要になっているので本当にストレスになっていることもあるし、前回ADHDかもと言われてちょっと意識が過去に戻ってしまったことがあるかもしれないなどと話した。「あの時のあれってADHDだったから?」とか「ADHDだとしたら結構まわりも困らせる特性だから、本当に今まで周りの人に迷惑かけたり助けられたりしてたんだろうなーホントにダメだなー」とか思ったり。って話をして。主治医は「まあね。仕事がそんな調子だとストレスでしょうねー」と言ってくれた。
 次の予約は検査結果説明の前になるが、どんな薬があるかの説明ができると思うので、どうするか考えてもらうようになりますねー。とのこと(ストラテラか、コンサータかってところでしょう。主治医は登録医だし)。薬と次の予約の確認をして診察修了。最後の方は検査の疲れでほぼ頭が動いてなかったので変な反応速度になっていたと思う。。。一度処方箋切ってもらった後で「あ。。。先生。。。もし可能ならでいいんですけどメイラックス頂けますか。。。仕事がある日だけでいいんですけれども。。。」と言って処方箋書き直させてしまいましたけれども。主治医「まあ、毎日飲んでも大丈夫ですよー」。ありがとう先生。

 

<今回処方薬メモ>

  ちなみにメイラックスは2年ほど前に「効果がよく分からない」と自分で言って2mgをいったん切ったのだが、今回は半量でも効果が激分かり。イライラが軽減される。もちろん安定剤なので認知に若干影響がありぼーっとしたり眠気も出るのだが、例えば仕事中ちょっとしたことでイラっとしてたのが流せるようになった。

 

<次回予約>

  • 診察とカウンセリングは同日に4週後
  • 検査結果説明は上記の数日後に(自費のカウンセリング料かかるそうな。。。いいんですけど。納得してるから)